ゴールドコーストのあるクイーンズランド州では州民の1回目のワクチンの摂取率が80%を超えたとのことで、マスクを公共の場でしなくてもいいようになりました。
もともとコロナが流行してもマスクが義務化されるまで相当な日にちがあり、世界中の人、特に日本でマスクをしていない人が世の中にいなくなっても
人との距離を1.5mさえ確保すればマスクをしなさいというルールはありませんでした。
そんな中でシドニーのロックダウン、メルボルンのロックダウンがどんどん拡大して、いつ解除になるのかもわからないぐらいの状態になったため、
州境が閉鎖され、このクイーンズランド州は鎖国状態になり、感染者0から数人を維持し、その状態で州外から入州した人はこの州内で2週間のホテル隔離となり、
州民は外出時にマスクを義務付けられました。
元々マスクをする習慣なんてありませんから州民は最初はマスクに抵抗があったようですが、ワクチンの摂取率を含め、色々な段階的規制解除などのロードマップと
目標が示されて、こんなに従順なんだと感心するほど、あっという間にマスクが周知徹底されました。
ワクチンも摂取したくない人の権利を認めながらも、接種率が目標値に達しないと州境の開門やホテル隔離などの緩和をしないとしっかり発表されていて、
ワクチンを打たない人を否定はせず、ワクチンを接種する人を応援するような形のプロモーションで、12月クリスマス前には現在の規制の大半を解除するんだと
相当プシュアップしています。
オーストラリア人の多くは、普段家族や親族との交流はそこそこしかしませんが、クリスマスだけは一族のリユニオン、つまり家族、親戚全員集合が
1年で一番のイベントになっています。
つまりクリスマスまでに州境が空いていないと一族が集まれない、そんなところをうまくついたワクチン接種率の向上プロモーション。

クリスマスは宗教的な意味合いもあるのでしょうが、家族を大切にしている人が多い中で、国土の大きさが日本の22倍以上ありますから、
社会人ともなると仕事の関係で州を超えて生活の基盤が国内全域に広がるので、年に一度ぐらいは皆で集まらないと会う機会をなくしてしまうことも
クリスマスイベントの大切なところなんです。
さぁクリスマス前に州境のオープンを目指して、ワクチン接種!!
