オパールについて
オパール基本情報
オパールとは、二酸化ケイ素(SiO2)と水(H2O)で形成された非結晶の鉱物です。世界の95%のオパールがオーストラリアで産出されています。
オパールの名称の由来は、石(宝石)を意味するギリシャ語のOpallios、ラテン語のOpalusを語源に名付けられたとされています。
世界7大宝石の一つで、10月の誕生石です。宝石言葉は、「愛」「幸福」「希望」です。
また、1センチメートルのオパールが作られるのに600万年もの歳月がかかると言われております。
オーストラリアの大地と自然が作り出したまさに、奇跡の宝石と言えるでしょう。
名称 | 日本名、中国名・蛋白石(たんぱくせき) / 英名・Opal(オパール) |
---|---|
化学式 | SiO2·nH2O |
分類 | 酸化鉱物 二酸化ケイ素 |
結晶系 *1 | 非結晶 |
比重 | 2.1 |
モース硬度 *2 | 5-6.5 |
属性 | 堆積性・主にオーストラリア産 / 火山性・ハイアライト、ハイドロフェン |
産地 | オーストラリア、メキシコなど 8カ国以上(ただし宝石用は95%がオーストラリア産) |
【補足】
*1 結晶系の非結晶とは原子、分子の大きさがバラバラに配置されていること、オパールは二酸化ケイ素の集まった球が四分五裂になった構造を持っている。
*2 モース硬度とは鉱物の硬さの尺度で1から順に硬くなり10まである。ダイヤモンドがもっとも硬い10。
*3 堆積性オパールと火山性オパールの違いは、火山性が火山の噴火などで起こる地質内での圧力などで、短時間で形成されるオパール。
堆積性オパールは、地殻変動などでオパール化した二酸化ケイ素と水分が、長い年月を経て、水分の蒸発とともに硬化したオパール。
オパールの種類

ブラックオパール
天然原石であるオパールは、600万年もの歳月をかけて自然が創造した神秘の宝石です。
その特性上、全く同じものは2つとありません。また、見る角度や、光の加減で色が変化します。

ライトオパール
(ホワイトオパール)
ホワイトオパールとも呼ばれています。地色が、白もしくは乳白色です。全体が明るい色で透明感があるのが特徴です。産出量も多く、一般的にオパールといった場合には、このライトオパールを指すほどオパールの代名詞になっています。
サウスオーストラリア州のクーパーピディ、アンダームーカ、ミンタビーが主な産地です。

ボルダーオパール
ボルダーとは、直訳すると『岩』という意味で、茶色の鉄鉱石の母岩と一緒に加工します。また、母岩に帯状に入り込んだオパール層に沿って研磨するため表面が波立っているのも特徴です。
ボルダーオパールはブラックオパール同様に美しい遊色効果を見ることができ、同じ位のランクの石であれば、ブラックオパールより安価で購入することがでます。
クイーンズランド州のオパールトン、ウイントン、クルピーが主な産地です。
オパール関連専門用語
オパールに関する専門用語をわかりやすく簡単説明いたします。
オパール選びの際の参考にしてください。
アンダムーカ | 南オーストラリア州にあるライト・ホワイトオパールの産地 |
---|---|
インクルージョン | オパールの石の中に確認される異物 |
ウインドウ | オパールの一部分だけが透明に透かしが入ったような部分 |
ウィントン | クイーンズランド州にあるボルダーオパールの産地 |
ウッドオパール | 珪水木が石英化したもの |
ウパラ | サンスクリット語でオパールの原語 |
エロマンガ海 | オーストラリア大陸のおおよそ東側半分近くにある世界最大の地底湖があるとされるエリアでオパールの産地がここの範囲に点在する |
エンハンスメント | オパールをより良く見せるための加工処理で不可逆的な処理 |
オパロス | ラテン語でオパールの原語 |
オパリオス | ギリシャ語でオパールの言語 |
オパールトン | クイーンズランド州のボルダーオパールの産地 |
カット | オパールを原石から磨き出すこと |
カッター | オパールをカットする職人 |
カボション | 石の頂部からドーム型にオパールを研磨するカット |
カチョロン | 石英 |
カメオ | 凸型彫りにした作品 反対は凹型彫りはインタリオ |
カラーパターン | オパールの斑の形、パターンによって出る様々な表情の総称 |
ギャラクシー | カラーパターンの一つの色の表情の出方 |
クーパーペディ | 南オーストラリア州にあるライト・ホワイトオパールの産地 |
クラスプ | ペンダントの留め金具のこと |
クラリティー | 透明度やインクルージョンなどの様子 |
クレイジング | オパールが形成期や採掘された時、様々な場面でオパールから水分が蒸発した時に蜘蛛の巣のようにできる線 |
コモンオパール | 本物のオパールで宝石として評価出来ない、または評価が低いもの |
地色 | 一般的にオパールの底辺にあたる部分の色 |
シリカ | 二酸化ケイ素、シリカゲルのことでお菓子の乾燥剤などに使われる、オパールの主成分 |
人工オパール | 色々な人工的な加工がしてある、本物ではないオパール |
ストロー | カラーパターンの一つの色の表情の出方 |
堆積性オパール | オーストラリアオパールのように太古の時代にできた熟成したオパール |
ダブレットオパール | 一般的に天然のオパールの背後を色の黒い鉱物などで張り合わせた人工オパール、100%天然ではないもの |
爪どめ | オパールを指輪などに細い爪で留める技法 |
デッドスポット | 一つのオパールの中で一部分だけ色が出なかったり表情がない部分 |
ドーム | オパールを横から見た時ドーム型をしている形状 |
トリートメント | 人工的に一時的な色染めをするなどの加工をすること |
トリプレット | 一般的に天然オパールを黒のパーツと透明なプラスティックなどで挟み込んで作る人工オパールで主に偽ブラックオパール |
二酸化ケイ素 | シリカ、オパールの主成分 |
熱加工処理オパール | コモンオパールや評価が受けにくいオパールを砂糖液と硫酸でオパールを熱加工して人工色を作る加工技法、元は本物 |
ノビー | ブラックオパールが含まれる、またはブラックオパールを包み込んだ原石のこと |
ハイアライト | 火山性のオパールで無色透明なオパールで色々なところから見つかる |
ハイドロフェン | 火山性のオパール、メキシコ、エチオピアオパールなどがある |
ハーレクイン | カラーパターンの一つの色の表情の出方 |
張り合わせオパール | ダブレットオパール、トリプレットオパールのこと |
斑 | オパールの色が固まっている範囲が模様のように浮き出す模様のこと |
ファイアオパール | メキシコ産が有名で燃えるような赤色が発色している赤色透明な火山性オパールの名前 |
フォルチェライト | 石黄という鉱物の作用を受け橙色、黄色、白のそうになっているオパール、カメオの材料になる |
ブラックオパール | ライトニングリッジで採掘される地色の濃い色のオパール |
プレシャスオパール | 宝石的価値が認められるオパール |
フリーシェイプ | 原石を最大限よりよくカットするために定型ではなく自由に磨き出すカット |
ブロード | カラーパターンの一つの色の表情の出方 |
フローラル | カラーパターンの一つの色の表情の出方 |
ヘッド | ペンダントトップともいう、ペンダントにチェーンなどがない状態 |
母岩 | オパールの背面につく原石や鉄鉱石のこと |
ベゼルセティング | オパールを包み込むように石どめする技法 |
ポッチ | 一般的に研磨が終わった後にも確認される背面の原石状態の部分で黒ければ黒いほどブラックオパールの評価高い |
ボルダーオパール | クイーンズランド州で鉄鉱石の中から採掘され母岩にその鉄鉱石を残してカットされるオパール |
ホワイトオパール | ライトオパールとも呼ばれライトが正式名称という方もいるが原石が白基調で採掘される |
マトリックス | ボルダーオパールで全体的に鉄鉱石の亀裂や隙間にオパールが点在してカットされるオパール |
ミンタビー | 南オーストラリア州のライト・ホワイトオパールの産地 |
モスオパール | 植物の苔のような模様があり鉄、マンガンなどの成分で色が濃く出ているオパール |
遊色効果 | オパールは非結晶であるため、光の侵入角度が一定であっても光が石の中で複雑な屈折を起こし色が移り変わるように見える様 |
ライトオパール | ホワイトオパールと同じ |
ライトニングリッジ | ニュウーサウスウエルズ州にあるブラックオパールの産地 |
ラフ | カットされる前の原石の状態 |
ラブ | カットはされているがそれ以上研磨が進んでいない状態 |
リボン | カラーパターンの一つの色の表情の出方 |
ルース | 裸石ともいう、カット研磨が施された後、枠にのせる前のオパール |
ローリングフラッシュ | カラーパターンの一つの色の表情の出方 |
枠 | 一般的に宝石を取り除いた地金の部分 |

店内オパール博物館
3種類の天然石と多くのイミテーションがありますので、博物館を使って日本人が丁寧にご説明いたします。

ラッキーロック
ある鉱夫が、この石に出会って、一夜にして億万長者になったという幸運の石 ラッキーロック!
あなたも触って幸運をゲット!