人口増加で変わる、ゴールドコースト

前回の住宅事情でもお話したように、人口増加率が元々高いゴールドコーストは、コロナ禍の前は海外からの移住者などの外国籍組が
大量の資金とともに、この街の再開発や住宅事情を変化させてきました。

コロナ禍の中では、新たな海外組が入って来れなくなることで不動産開発なども落ち着いてしまうのか?と思われていたのですが、
冬が寒くコロナ禍の影響を強く受けた大陸の南側の大都市の人たちが、コロナ禍の中でも感染者が抑えられていて、
日常生活に影響が少ないゴールドコーストに、シドニーやメルボルンでは高額すぎて家を買えなかった人たちが、
政府の低金利政策もあり、より低予算で海辺だったり運河沿いの最高のロケーションの新しい家に買い替えられるのでこぞって引越してきているのです。



そんな影響を受ける前から、もともと6万人の人口を養っていた水源、ダムの容量のまま今や100万人に向かって人口が増え続けているので、
雨量の少ないこのエリアでは節水と水道料金の改正、新たな水源確保、そして生活排水から日常的に出るゴミの処理の機能向上など莫大な投資をしながら
インフラの調整をしているところにこのコロナによる民族大移動で、ゴールドコーストでは交通量増加による渋滞が至る所で発生しています。

ゴールドコーストに遊びに来られて車移動されると誰しもが感じていた、どこでもロータリー。

この街は人口が少なかった時代、交差点を信号にするよりメインテナンスも楽で、常に
自分の車の右側から侵入してくる車に優先権があり、きちんと守れば止まることなく走行し続けられるシステムで無駄を省いていたのですが、
今ではロータリーに侵入しようとしても右側から絶えず車がアプローチし続けることがあり、渋滞の大きな原因になってしまうこともあります。

そのためか至る所でロータリーが信号機のある交差点に変わって来ているんです。
これも人口増加により、ゴールドコーストのその景色が変わってきています。

ロータリーに慣れていない人にとってはとても安心な交通システムですが、ジモティーにとっては信号待ちが発生するのでめんどくさい、
けれども安全第一ですから信号、ということになるんですね。

道路ひとつとってもこうして変化するわけですが、車を運転していると多くの確率で救急車が追い越していったり、すれ違ったり、
先日も家から高速道路を1時間も走らないうちに、事故渋滞2件、反対車線も1件事故を見ました。

幹線道路は日中、すいている状態はほとんどないんじゃないでしょうか。
道幅、車線の拡張を高速道路も含めてこの30年絶えずしている状態でも、なかなかこの人口増加に追いつかないのではないのかな?ってほどですし、
子供たちが遊ぶ公園施設なども、以前はどれだけ同じ遊具で遊んでいてもさして問題にならなかったのですが、今では遊具によって順番待ちがあるものもあり、
公園の駐車スペースを探すのにも一苦労するようになりました。

学校も定員オーバー気味だそうですし、私立の学校などは特に入学も安易にできないようで、15年以上前の我が家のケースでも申し込んだ学校が3000人待ちで、
評判のいい学校にはなかなか入れず、1年生で入学できなくて3年生、5年生になってやっと空きが出て編入しくる子供達もいましたから、今はどうなっているのか、
恐ろしく大変なことになっているんでしょうね。。。

子供達もなかなかこの人口増加で大変な子供ライフになってしまっています。

しかし悪いことばかりではありません。
小売店の競争が発生してサービス向上につながってきています。ショッピングセンターもどんどんアップデートされ、
大型化していてスーパーマーケットなども至る所にできてきています。


今までなら郊外に家を持つことは俗世のつながりを断つようなものだったゴールドコースト、人とあまり関わりを持ちたくなかった人、
広大な土地でサトウキビ畑をしていた人、車で2、30分も走れば上下水道もないワイルドライフが味わえたのですが、
今ではそのサトウキビ畑の農家さんは畑を宅地造成して、とてつもないお金を手にし、
数年前まで、ストロベリーファームといっていちご農家に併設されたカフェが高速沿いの憩いの場になっていましたが、
ここも高速道路の拡張で車の流れが変わりお客様が入って来なくなってしまった様ですが、土地を持っていたことで、本業である
農業を廃業しても何一つ困ることのない状態で、今では多くの人々はストロベリーファームがあったことすら覚えていないんじゃないかなって感じです。

住宅事情も本当に様変わりして、1軒あたりの住宅の区画が300坪があたり前だったのにその1軒を潰して3つの区画に分けて3軒の家が建っていたり、
本当に様変わりしています。
こうしてゴールドコーストも色々様変わりしていきますね。

コロナ禍が収束して自由に渡航できる様になったら、もう一度、見にきてみませんか?

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