ゴールドコーストのショッピング事情

オーストラリアはお買い物に関してかなり後進国でした。
サービスもお客様本意ではなく、お客様は欲しければ買うんでしょ?
嫌だったらやめれば、偉そうにするなよ、そんなことが基本の基本でお客様は常に謙虚でなければいけませんでした。

それがオーストラリア流、社用車が必要で日本車のスバルさんに社員の希望もあり特定の車を名指しで見学に行きました。
もちろんインターネットなどで車の値段などを調べることはした上で、実際にいくらなのか、諸経費を含めたらいくらになるのかを聞いて
それからどうするのかを決めようと出かけ、その時は2台同時に購入する予定でしたから、
通常オーストラリアは会社で車を購入するときは個人よりは値引き交渉するのが普通で、とりあえずいくらになるのかだけ知りたかったんですね。



案の定ですが、契約を今しろ、値段が知りたければ頭金を一台につき2000ドル払え、そんなアプローチがされました。
僕は今日は値段を知りたいので、契約はしません。
僕は今日は値段が知りたいので頭金は払いません。

腹が立ちますが欲しいので我慢

でもスタッフがスバルに乗りたいという希望を持っていたので叶えてあげたくて、僕は粛々と、値段を教えてください。
全ての諸経費を含めた金額を教えてください。
そんなやり取りを5分ぐらいした上で、販売員さんが諦めて値段を教えてくれました。
では何月何日に購入するなら返事をするので、アポイントメントをしてください。
では何日の10時にまた来ます。

そんな販売店なのですが、ゴールドコーストでこの程度で腹を立てていたら、車は絶対に買えないので我慢我慢。
前のブログでも書きましたがレクサスでもトヨタでも日本車のディラーは皆同じ。
心地よい接客は高級ドイツ系イタリア系イギリス系、そんなことは当たり前。

それで次回の多分購入手続きになるだろうアポイントメントをして帰宅すると、携帯にスバルの担当販売員の上司という人が電話してきて、
何でもその人の奥さんは日本人だそうで、オーストラリアの車を買うときの流儀を教えてあげる、と意味不明な電話がありました。

さすがに黙って聞いているわけにはいきません

要は次のアポイントメントの前に2台分の頭金4000ドルを今日明日に持ってこいというんですね。
流石に僕もスバルさんのものづくりの努力を無駄にするこの幼稚な行為に頭にきて、欲しければ頭を下げに僕のところに来たらどうか?
偉そうにお客にオーストラリアの流儀を教えてやるとはどういうことか?
年齢を聞くと28歳だというんですね。
君が生まれる前からオーストラリアで車を何台も何台も買っていますよ、わざわざ教えてくれなくても、おおよそ車の販売員で社員教育の行き届いていない
日本のメーカーさんの販売のレベルの低さも十分知っているので、アポだけとって帰ってきたのに何がしたいのか?
僕をわざわざ怒らせて何のメリットがあると思うのか?

隣がベンツの販売店なので一度お客様になって買い物に出かけてみたらどうか?
君たちのような失礼で不愉快で乱暴なスタッフは誰一人いないよ。。。

そう伝えて電話を切り、スタッフにスバルは買いたくない旨を伝えたのですが、仕事柄砂漠を走行しますので、
やはりスバルが安全性の上で他のメーカの車より信頼がおける、そんな話になり販売員、販売店とメーカーさんは別物なので
(販売店コントロールをメーカーさんにして欲しいですが)ここは耐えしのんで購入しようということになり、
アポイントメントの日に2台まとめて購入しました。

その上で改めてスバルさんにクレームを入れましたが、何のお返事もなく残念な思いをしました。これも含めてお買い物をするときは
競争の少ないこの国は販売側が大変な勘違いをしたままきているので、お客さんの期待は全て商品の良し悪しと対価だけで
販売員に対しては何も求めていないです。

それがゴールドコーストのスタンダード、これが基本です。

オーストラリアの消費者も販売側も好景気で変化してきています


しかし急激な人口の増加にともない至る所が開発に次ぐ開発で、ショッピングセンターも10年前とは比べ物にならないほど充実して
選択肢も圧倒的に増えてきて、会社の経営をする上でスタッフのクオリティコントロールが難しいお国柄なので、商品などに少しでも不備があれば問答無用で
返品、返金で逆にお客さんがびっくりするほど簡単に秒で処理されます。

服屋さんなんかもたまに返品を山のように大量に持ち込んで、スタッフもいやな顔一つすることなく受け取っているのを見かけます。
悪用する人もいるのでしょうが、粛々とするようにスタッフにトレーニングしているのだと思います。
とどのつまり、この返品商品がまた売られているわけですから僕は洋服が欲しくても、いざとなると購入する気持ちが失せてしまうのですが、、、

確実にお買い物に対するインフラも改善されてきています。
しかしながら、どこのショッピングセンターに出かけても同じ会社の同じ店ばかりで、本当の意味での競争はこれからなんだと思います。

車の販売店も同じメーカーさんが市内に何店舗もありますが、ほぼ同じ販売会社の店舗なので日本のメーカーさんは変わらないままでしょうね。
先日娘がスズキさんの車が見たいとのことでつきあいましたが、全く同じで100%残念なままでした。

日本のメーカーは他社の追従を許さないほど良い車を作っているのに他のメーカーが売れてしまうのは、お客さんもいつまでも
黙ってはいないんだよってことだと思います。
特にハイエンドな車は日本車以外って感じですね。

すごく残念ですね。
でもこれがコンシューマーの進化です。

まあそれでも、合理的な人が多いので品が良ければそれでお買い上げになるので、、、??

進化するオーストラリアです。

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