【オーストラリア/ゴールドコーストの子供達】VOL2

子供たちはいつの時代もゴールドコーストの主役です。
街はテーマパークで溢れ、至る所に無料で楽しめる遊具付きの公園があり、もともと人口の少ないオーストラリアではいかに子育てをしやすい環境を整えていくかが大きな政治的なテーマであり続けています。
VOL. 1 に引き続きご覧ください。

公立の学校も教育内容は大変充実しているので、本人のやる気さえあればある程度の成績を残すと私立の学校のスカラシップがもらえ学費免除という可能性もあるので、
アカデミックで優秀な子供達はその後の人生展開も選択肢が増えていきます。学問を極めたい子供たちは親の経済状況に左右されず自分の将来設計がしやすいかもしれません。
ギャップイヤーと言って高校を卒業しても自分の進路が自分で決められるまですぐに大学に行くのではなく、海外に出てみたり人生の大切な決定をする前にじっくり考えられる時間が取れますので、日本のように高校から自分の成績だけで学校を選ぶのではなく何を自分の職業としてその専門的な学習をどこの大学でどんな学部で学び、
自分の人生をどうしていきたいのかを選択します。

大学を卒業して就職をしても自分に合わないと判断したらまた大学に行き直してやり直しする人も普通のことです。
ちなみにオーストラリアではホワイトカラーとブルーカラーで収入はどちらがいいとも言い難いのですが、平均的な高額年収はブルーカラーの方が多いことが多いので、
学校で悪ガキくんだった子供たちも年収1千万2千万ってこともそんなに珍しいことではありません。
こんな話をするとワーキングホリデーで日本などからきた人たちの年収は遥かに少ないのかもしれませんが、これもここで生まれ育ってきた人との現実的な違いかもしれません。

全て能力次第で稼げる場合も多いということですね。

つまりこの国ではいかに子供時代を過ごすのかも現在においては親の経済的なことに左右される場合が多くなったということですが、セーフティネットも広く、
全ての大学はオーストラリア人、永住権保持者は国の奨学金を得て大学へ行くことが普通で人生を切り開いていくこともできる、しやすいということです。
この奨学金は返済義務はありますが、収入に応じて返済していくシステムで、収入が少なかったりすれば返済は延期または免除されます。

ちなみに外国人の学生の授業料は基本的に無料の公立の学校でも200万円程かかり、私立だと300万円以上かかります。
政府の補助金が子供達の修学費用に出ていますが、外国人には補助金は出ませんので全て実費ということになります。


移民政策もそうですが色々な諸経費を高額にしてそれを捻出できる人かどうかをその時点でふるいにかけているわけです。
外国人がこの国に来て犯罪を犯さず国家に負担をかけないかどうか、経済的に恵まれているかどうかで合法的に精査、選択しているわけです。

ゴールドコーストの子供たちは以前から海でサーフィンをして魚釣りをして、キャンプでサバイバルを習い、たくましく育つことを目標としてきたのですが、今はそれにプラスα、
という感じですね。
砂漠や海で命を落とさないようにみんなスイミングやサバイバル技術は学習します。
学校によっては高校生になるといざ有事になった時のために軍隊の授業があったりもするんですね。
この国はより現実的かもしれません

移民が多いこの国では、生徒さんたちも学校の中にも色々な文化や背景があり、幼い頃からその様々な普通の生活の中に取り込んでいますので、非常に多彩な考え方が受け入れられた上で、オーストラリア人のプライドを育んでいくんです。

人種差別などは子供たちの世界には基本的になく、人種が混在していることが普通なんだと思います。
それを踏まえて、日本文化の教育を受けたり選択して日本語を第二外国語として学ぶ子供たちが以前より減ってきていることは残念な気がしますが、それでも親日家が多いこの地域はコロナ禍の前には日本便の飛行機は日本人よりオーストラリア人が圧倒的に多く、ファーストクラスやビジネスクラスには日本人がほとんどいない中で、航空券がそこから完売になっていく様は、オーストラリア人の人たちの教育システムの良い結果のひとつではないでしょうか?

子供たちは環境でいかようにも変わるのでしょうが、ゴールドコーストの子供たちはアカデミックにスポーツに音楽など自分の得意なことを見つけてそれをちゃんと評価してくれる
環境が大変きちんと整っているので、親も子供たちも頑張れるんだと思います。



ダンスが得意な子、チェスが得意な子、アート、音楽、スポーツ、様々な分野で日々活躍している子供たちが多く、その才能がこの地域で収まらないとイタリア、ドイツなどのヨーロッパやアメリカなどに高校生ぐらいから留学していくのですが、もともと親族が色々な国にいる子供たちも多く、最初から世界に出やすい環境を持ち合わせているわけです。

資源に恵まれ、環境に恵まれ、安定した政治体制のもと民主主義の基本道理自由に人生の選択ができるゴールドコーストの子供たちは幸せですね。


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

お買い物カゴ
上部へスクロール